最新でピンポイントの気象予報を提供し、農業経営の安定化を図ろうと、愛媛県内の農業者やIT事業者らでつくるNPO法人「坂の上のクラウド利用研究会」の設立総会が11日、松山市南堀端町のJA愛媛であった。4月から天気や降水量などの情報提供サービスを始める予定。
 研究会によると、72時間先までの1時間ごとの天気、降水量、風向き、風速などの予報を提供する。エリアが1キロ四方当たりに細分化されているのも特長。利用者はスマートフォンなどで確認ができる。6月には霜害や高温・低温障害、12月には病虫害の発生に関し、メールなどで注意を呼び掛けるサービスも始める予定。
 システムは「コンピューターシステム」(松山市)が開発。今治市出身者が社長を務める民間気象会社ハレックス(東京)からの提供データを活用し、会員に届ける。利用料は月額3000円。2014年度に農林水産省の補助事業採択を受け、システム開発を進めていた。